四季の中の旬や生き物との繋がりを知る上で参考になる時計のようなものを探して見ましたがそのような時計が見つからなかったので制作してみました。四季のある国に生まれたお酒と同じところに育った私たち人間にとってやさしい生活とは何かをもう一度先人に学ぶつもりで作りました。
 この時計は日本の歳時記で使う24節気を外側の目盛りに、内側にbiologicワインの製造にも使用されている黄道上の星座位置を読み取る目盛りにしてあります。いずれも季節の節目を知るために先人達が見つけ出した東洋西洋のモジュールのようなものです。文字盤の中心にある地球から赤い太陽のシンボルがついた針が示す位置が太陽の黄経(λs)。短い針で黄色い月のシンボルが示す目盛りが月の黄経位置(λm)です。また住んでいる地方によって様々な習慣や季節の節目があります。太陽黄経(λs)のデジタル表示を読み取って記録してみるとお住まいの地方の面白い発見につながるかもしれません。
文字盤の色は歳時記にのっとって四季を色分けしてみました。30°ごとに見ると初-、中-、晩-、とそれぞれの季節を更に三つの季節に分けれるようになっています。針の位置から拝啓、仲夏の候・・・というように手紙を書くときにもお使いいただけます。
赤い太陽を示すシンボルは太陽の位置なので星座に興味のある方は、その頃見える夜の星座もだいたい予測できるようになっています。太陽の反対位置にある星座がその頃、夜に見える星座です。地球と太陽と月の位置関係による月の形も視覚的に分かっていただけるかと思います。
Homeの下の季語と歳時記やNeavePlanetriumは非常に良いサイトだと思いますので合わせてご参考にしていください。

 上は北緯35°(日本付近))に立つ人の状況を実際の縮尺ではありませんができるだけわかりやすくするために作成した図です。地球の地軸は65°左に傾いています。地球に一本の帯のように見える白い雲は赤道です。地球にお椀を逆さまにかぶせたような部分は天球です。淵の部分は地平線です。地球の赤道に沿って天の赤道、地球の地軸と同じ方角に天の北極があります。北の方角に向いて地平線から北極星までの角度を測るとだいたいその場所の緯度を知ることができるようになっています。
天球に黄色の線で描いたのは太陽の通り道の黄道です。約365.2422日かかってこの道を一周しています。地上からは地球の周りを太陽が一周しているように見えます。(一定の速度ではありません)射手座の中に太陽があるときは反対側のふたご座が夜見えることになります。
ヨーロッパの黄道上の星座を目印にした天文時計も24節気も様々な巨石や建造物に見られる日時計的な天文遺跡も全て地球から見える黄道上の太陽の位置を時計の針に見立て作成されていると私は解釈しています。24節気がより細かく季節をわけているのは日本が複雑な気候を有している事と自然に同調する感性の繊細さが今でも存在しているからだと思います。


潮汐と月の形との関係をグラフにしてみました。
月立ち(つきたち)、今で言うと一日(ついたち)、朔(新月)の日から15日目頃満月になりまた月はかけていきます。また同じ朔になるまでこの間約29.5日(29.3〜29.8日)です。漁業には今でもかかせないものです。旧暦の月の始まりが朔(新月)から始まっていたのは月の形で日にちが分かるのと基幹産業の一つが漁業であったのと月明かりが人々の足元を照らす大事なひかりだったこともあげられると云われています。
何の月は何時ころ上がり何時までに家路につくということも想像し易いですし、明るい月が出るのを待って外へ出かける気持ちは今では考えられない程日数も少ないですし、わくわくしたことでしょう。
月の形を当てたり名前を覚えてみて月見のお酒をするのも昔の人たちが楽しみにしていたように面白いかもしれません。
・計算精度 黄経計算は約0.001°程度、時間に換算して0.024秒程度の誤差です。月齢の収束計算(φ)は黄経差にして0.05°以内時間にして約12秒程度の誤差を想定しております。しかし説明がつきませんが実際は数分程度の誤差が生じる月もあります。ご了承ください。地球の歳差、章動、摂動も想定しています。
・24節気計算・・・日本の二十四節気のもとになるデータは海上保安庁水路観測部が実際の地球の自転速度を日々観測し非常に複雑な計算を駆使し算出しておられます。
二十四節気 一覧
黄経---節気--- 解説
315°立春 寒さも峠を越え、春の気配が感じられる
330°雨水 陽気がよくなり、雪や氷が溶けて水になり、雪が雨に変わる
345°啓蟄 冬ごもりしていた地中の虫がはい出てくる
0°  春分 太陽が真東から昇って真西に沈み、昼夜がほぼ等しくなる
15° 清明 すべてのものが生き生きとして、清らかに見える
30° 穀雨 穀物をうるおす春雨が降る
45° 立夏 夏の気配が感じられる
60° 小満 すべてのものがしだいにのびて天地に満ち始める
75° 芒種 稲や麦などの(芒のある)穀物を植える
90° 夏至 昼の長さが最も長くなる
105°小暑 暑気に入り梅雨のあけるころ
120°大暑 夏の暑さがもっとも極まるころ
135°立秋 秋の気配が感じられる
150°処暑 暑さがおさまるころ
165°白露 しらつゆが草に宿る
180°秋分 秋の彼岸の中日、昼夜がほぼ等しくなる
195°寒露 秋が深まり野草に冷たい露がむすぶ
210°霜降 霜が降りるころ
225°立冬 冬の気配が感じられる
240°小雪 寒くなって雨が雪になる
255°大雪 雪がいよいよ降りつもってくる
270°冬至 昼が一年中で一番短くなる
285°小寒 寒の入りで、寒気がましてくる
300°大寒 冷気が極まって、最も寒さがつのる